前髪をきれいに流す方法|前髪の乾かし方とセットのコツ
監修
前髪を流そうとしても、分け目が割れる、毛先だけが曲がる、時間がたつと元へ戻るといった悩みは少なくありません。前髪をきれいに流すには、毛先を横へ動かすだけでなく、根元の向きから整えることが大切です。
基本は、根元を湿らせ、生えぐせをほぐしてから流したい方向へ形をつけることです。この記事では、ドライヤーとヘアアイロンを使う手順、長さや髪質に合わせた調整方法、崩れにくくするコツを解説します。熱による髪のダメージや、額・頭皮のやけどを避けるための注意点も確認しましょう。
前髪をきれいに流す基本手順
ドライヤーだけで仕上げる場合も、ヘアアイロンを併用する場合も、根元から順番に整えることが基本です。毛先を強く引っ張るのではなく、次の流れで自然な毛流れを作ります。
根元を水で湿らせる
最初に、霧吹きや濡らした指で前髪の根元を中心に湿らせます。寝ぐせや分け目が目立つときは、生え際まで水分をなじませましょう。毛先だけを濡らしても、根元に残った生えぐせは直しにくいためです。
水滴が落ちるほど濡れた場合は、タオルでやさしく水分を取ります。濡れた髪は強い力で引っ張らず、丁寧に扱ってください。
流す方向と反対側へ乾かす
右へ流したい場合は、初めに前髪を左側へ動かしながら根元へ風を送ります。指の腹で根元を左右に軽く動かし、固定された分け目をぼかすのがポイントです。最初から完成方向へ引っ張るのではなく、反対側を経由すると根元の偏りを整えやすくなります。
爪を立てたり、同じ場所へ熱風を当て続けたりせず、前髪が乾き切る前に次の工程へ進みます。
流したい方向へ形を整える
根元の向きを整えたら、指やブラシで前髪を流したい方向へ導きます。真横へ強く引っ張ると不自然になりやすいため、額の丸みに沿って斜め下へ動かしましょう。中間から毛先まで緩やかにつながるカーブを作ると、毛先だけが折れたようになるのを防げます。ブラシを使う場合も、髪や頭皮を強く引っ張らないようにします。
冷風で形を固定する
温風で形を作った後は、流れを保ちながら冷風へ切り替え、根元から毛先まで熱を逃がします。髪が冷める前に何度も触ると形が崩れやすいため、少し待ってから指で軽くほぐしてください。
冷風でも近距離から強い風を当て続けると髪が絡むことがあります。風量と距離を調整し、自然な束になるよう仕上げましょう。
ドライヤーで前髪を流す方法
ドライヤーでは、生えぐせを直す工程と毛先へカーブをつける工程を分けます。風口を髪や皮膚へ近づけすぎず、常に小刻みに動かすことも大切です。
根元の生えぐせを左右からほぐす
湿らせた前髪を左右へ交互に動かし、さまざまな方向から根元へ風を送ります。分け目が目立つ部分だけでなく、その周囲の髪も一緒に動かすと境目をぼかしやすくなります。根元が乾き切る前に、最終的に流す方向を決めましょう。
ドライヤーは頭皮から離し、一点を加熱し続けないよう動かします。頭皮や額に熱さを感じたら、すぐに距離や温度を調整してください。
手ぐしで自然なカーブを作る
前髪を指で軽く挟み、額の丸みに沿わせながら斜め下へ抜くように乾かします。毛先を内側へ巻き込みすぎないことが、自然に流すコツです。ボリュームが必要な場合は根元を少し持ち上げ、つぶれやすい髪は表面と内側を分けて乾かします。
指先が熱いと感じる場合は、ドライヤーが近すぎる可能性があります。無理に続けず、距離を取ってください。
ブラシでまとまりを整える
つややまとまりを出したいときは、ロールブラシやデンマンブラシを前髪の内側へ入れます。根元から強く巻き込まず、中間から毛先へ緩やかな丸みをつけ、流す方向へブラシを抜きながら風を追わせましょう。短い前髪には扱いやすい細めのブラシを選ぶなど、長さに合わせることが重要です。
髪が絡んだら強く引かず、ブラシが難しい場合は手ぐしで代用します。
ヘアアイロンで前髪を流す方法
ドライヤーだけでは形がつきにくい場合、ヘアアイロンでカーブを補えます。ただし、設定温度の適否は髪の太さや傷み、機器によって異なります。必要以上に温度を上げないようにしましょう。
アイロン前に髪を乾かして整える
通常のヘアアイロンは、根元から毛先まで乾いた髪に使用します。絡まりをコームでやさしく取り、厚い前髪は上下に分けて、一度に挟む量を減らしてください。
洗い流さないトリートメントや熱保護剤は、製品表示に従って少量を均一になじませます。熱保護剤を使ってもダメージを完全に防げるわけではなく、オイルを大量につけた直後の加熱も避けたほうがよいでしょう。
中間から毛先へカーブをつける
根元ぎりぎりではなく少し離れた位置で髪を挟み、プレートを止めずに中間から毛先へ滑らせます。手首を強く返さず、緩やかに内側へ回転させながら斜め下へ抜きましょう。同じ場所へ長く熱を当てたり、強く挟んで引っ張ったりしないことが大切です。
一度で決まらなくても、すぐに熱を重ねず、髪を冷ましてから必要な部分だけを調整します。
前髪を分けて流れを調整する
厚い前髪は内側と表面の二段に分け、内側には控えめな丸みをつけ、表面で流れを調整します。顔の端に近い髪は、中央より外側へ抜くとなじみやすくなります。束感が欲しい場合は、アイロン後に指先で少量ずつ分けましょう。
カールが強すぎたときは熱を追加せず、手ぐしやドライヤーの弱風でほぐします。細い毛や傷んだ毛には、低めの設定と短時間の操作から試してください。
前髪の状態に合わせた調整方法
前髪の流れ方は、長さ、毛量、生えぐせ、髪質によって変わります。基本手順を一律に当てはめず、自分の状態に合わせてカーブや熱、整髪料を調整しましょう。
短い前髪を流す場合
短い前髪は横へ動かせる長さが限られるため、根元を寝かせるよりも軽く立ち上げ、斜め下へ導きます。毛先を強く巻くと浮きやすいので、カーブは小さくしてください。長さによっては完全に横へ流れない場合もあります。
アイロンは少量ずつ通し、整髪料は根元ではなく毛先を中心になじませます。生え際へ高温のプレートを近づけすぎないよう注意しましょう。
長い前髪を流す場合
長い前髪は、根元を適度に立ち上げて顔への張りつきを抑え、中間から大きなカーブを作ります。毛先を外側へ逃がし、前髪の端をサイドの髪へつなげると自然です。
ボリュームが出すぎたときは根元を押さえつけず、中間を手ぐしでほぐします。目にかかって視界を遮る場合は、整髪料を増やすのではなく、カットで長さを調整することも選択肢です。
生えぐせが強い前髪を流す場合
割れや逆向きの毛流れがある場合は、毛先ではなく根元と分け目を十分に湿らせます。最初から一方向へ引っ張らず、左右へ振りながら乾かしてくせを弱めましょう。強い生えぐせは、一度のセットで希望どおりに変わらないこともあります。
毎朝再現しにくい場合は、前髪の幅や毛量、カットラインを美容師へ相談してください。薬剤を使う施術にも適否があるため、安易に自己判断しないことが大切です。
硬い髪や柔らかい髪を流す場合
硬く戻りやすい髪は根元の乾かし方を丁寧にし、毛先だけへ過剰な熱を加えないようにします。柔らかくつぶれやすい髪は、根元への整髪料を控え、軽い仕上がりを目指します。太い髪であっても、高温を長時間当てればよいとは限りません。
細い髪や傷みが目立つ髪は、温度と接触時間を控えめにします。カラーなどの施術履歴も考慮し、必要に応じて熱器具の使用頻度を減らしましょう。
流した前髪を崩れにくくするコツ
前髪を長く保つには、強い整髪料だけに頼らず、根元から形を整えておくことが重要です。そのうえで、整髪料をつける位置と量、湿気や汗への対策を見直します。
スタイリング剤を少量ずつ使う
バームやワックスは手のひらと指先へ薄く広げ、前髪の内側や毛先からなじませます。表面は手に残った分で最後に整える程度にしましょう。整髪料のつけすぎは、べたつきや割れ、重さによる崩れの原因になります。
オイルも少量から試し、細い髪には軽い質感の製品を候補にします。使用量は製品表示を確認し、頭皮へ直接すり込まないでください。
ヘアスプレーで根元と毛先を固定する
ヘアスプレーは容器に記載された距離を守り、前髪へ近づけすぎないようにします。直接噴射すると固まりすぎる場合は、コームや指へつけてから必要な部分になじませる方法もあります。根元の立ち上がりと毛先の流れを分けて固定し、乾くまで触りすぎないことがポイントです。
顔や目への付着と吸い込みを避け、換気できる場所で使用します。火気や熱い器具の近くでは使わず、製品の注意表示を守ってください。
湿気と汗と皮脂への対策をする
セット前に額の汗やスキンケア製品の油分をティッシュなどで軽く押さえると、前髪が肌へ張りつきにくくなります。外出時はコームやカーラーを用意しておくと手直ししやすいでしょう。汗で濡れた前髪へ、そのままヘアアイロンを当ててはいけません。
一度乾かしてから整え、湿度が高い日は強いカールより自然な流れを目指します。額や頭皮を強くこすらないことも大切です。
前髪がうまく流れないときの見直し方
仕上がりに失敗したときは、すぐに高温の器具を重ねるのではなく、根元、毛先、整髪料の順に原因を確認します。必要であれば水分を使い、乾かす工程からやり直しましょう。
前髪が割れる場合
中央や生え際が割れる場合は、分け目を含む根元を湿らせ直します。割れ目の左右にある髪を交差させるように動かし、さまざまな方向から風を当ててください。根元に整髪料が残っている場合は、一度落としてからやり直します。
前髪の幅や毛量が足りないと、セットだけでは割れ目を隠しにくいことがあります。繰り返す場合は、普段の生えぐせを美容師に見せて相談しましょう。
カールが強くなった場合
前髪が丸まりすぎたら、すぐにアイロンを重ねず、髪が冷めてから状態を確認します。手ぐしとドライヤーの弱風を使い、毛先を斜め下へ伸ばすようにほぐしてください。必要であれば根元以外をわずかに湿らせ、乾かし直します。
次回は手首の回転を小さくし、プレートを滑らせる方向を調整しましょう。濡らした直後に通常のヘアアイロンを使うことは避けてください。
時間がたつと元へ戻る場合
毛先だけを曲げ、根元の生えぐせを整えていなかった可能性があります。また、髪が冷める前に触る、すぐに帽子をかぶる、整髪料が多すぎるといった要因も見直しましょう。湿気や汗が原因なら、携帯用コームで流れを整え直します。
持続させるために、温度や加熱回数を安易に増やすのは避けてください。戻りやすさが続く場合は、希望する流れに長さやカットラインが合っているか美容師へ確認します。
まとめ
前髪をきれいに流すには、毛先より先に根元を整えることが重要です。根元を湿らせて左右へ動かし、反対側を経由してから流したい方向へ形をつけ、冷風で仕上げます。ヘアアイロンを使う場合は、乾いた髪に低温または中温から試し、同じ場所で止めずに動かしましょう。
うまく流れないときは熱を重ねず、根元の湿らせ方や乾かし方から見直すことが基本です。前髪の長さ、生えぐせ、毛量、髪の傷みなどによって適した方法は異なります。